歯列矯正の種類と費用

症状が軽度で、奥歯の噛み合わせに問題がなければ、「インビザライン・エクスプレス」による治療がおすすめです。

この治療法では、歯を並べるスペースを確保する際、前歯の側面を少しだけ削って奥歯を後ろに移動させます。これにより、抜歯せずに矯正を行うことが可能です。

上下合わせて最大7枚のマウスピースを用います。
 

症状が中度のケースには「インビザライン・ライト」による治療が適しています。

軽度のケースと同様、奥歯を後ろに移動させることで、歯を並べるためのスペースを生み出します。そのため、抜歯を避けつつ効果的な矯正が可能です。

この治療では、上下合わせて28枚のマウスピースを用います。
 

症状が重度のケースでは、より包括的な治療ができる「インビザライン・フル（コンプリヘンシブ）」が有効です。

難症例と呼ばれる複雑な症状の場合、通常のマウスピース矯正だけでは十分な効果が得られないこともあります。

しかし当院の「インビザライン・フル（コンプリヘンシブ）」を用いた治療なら、抜歯によって歯を動かすスペースを確保することで、難症例にも対応可能です。

　※口蓋裂や外科手術が必要な方の治療はできません
 

抜歯を伴う難症例の治療では、より綿密な計画立案と長期的なケアが求められます。そのため、110,000円の追加費用が必要です。また、抜歯（親知らずを除く）の費用として、1本につき5,500円の費用がかかります。

差し歯・ブリッジ・インプラントが入っているケースには、「インビザライン・フル（コンプリヘンシブ）」による治療が採用されます。また、個々の状況に応じた「お口の治療」も不可欠です。
 

矯正治療を始める上で、いくつかの重要なポイントがあります。

まず差し歯やブリッジがある場合は、一般的には矯正前に外し、矯正終了後に入れ直さなければならない場合が多いようです。
一般歯科の経験豊富な歯科医師の場合は、外さずに動きの制限も考慮した治療計画を立てることが可能です。

また、インプラントは骨と直接結合しているため矯正で動かすことができません。そのため、インプラントの位置を考慮した上で、周囲の歯をどう動かすか綿密に治療計画を立てる必要があります。

こうした処置は、矯正専門の歯科医師には困難です。一般歯科の経験が豊富な歯科医師に依頼しましょう。